想い出す頃

都会の生活に慣れた頃の思い出話で
あの日は何故だか空模様を気にしていて
街の灯はそっと僕らを灯していたんだ
何気なくそっと手を触れていたかった

僕らは青い想い出をそっと覗いた
ほんの少しだけでもちょっとオモイ

冬の景色を心に刻んで思い出して
この風に乗ってまた君に逢いに行こう

僕らは青い想い出をそっと覗いた
ほんの少しだけでもちょっとオモイ

この風に乗って
この風に乗って
逢いに行こう

NO COLORS

ほんの少し ドアが開く
初めて見た 世界は奮えた

見たことない クレヨンの色
隣の子が 大事そうにしまっていた

真似をしたくてたまらなかった
子供のようにうらやましかった

日々を重ね
知らないうちに
ブレンドしていく
術を覚える

目の前に浮かぶ無限に近い
色彩が踊る原っぱのように

見たこともないシーンを見たい
僕は色のない絵の具で描く

ほんの少し ドアを開く
誰も知らない国で 僕は歌う

春待ち風

明日は晴れる?

春告げて

風よ

オモイ ヒビ

背負わされてる オモイヒビ
渇いた涙を辿れば戻るの?

雨はやまない いつまで待つの?
あふれる涙を拭えば戻るの?

そんな君を想うよ

久しぶり 空の美しさに
僕らは 心に留めた

朝の寒さも匂いも
朝の行き交う人々の顔も
日常的なものの中にそれはいつも潜んでいるんだ

気づかないことが多すぎて
僕らはまた失うだろう
目覚めよう 薄暗いベッドから
目の前にあるはずの道が ほら見えたろう

季節あふれる公園に
今僕は一人ぼーっとしてて
そこで考えたことを
ばかばかしくも明日思い出してみよう

赤い糸

晴れてる空の下で遊んだ思い出
なぞり直してみよう
あの日の僕らはそれぞれの願いを
何かにしたためた

赤い糸で結んで
赤い糸を解いた

蝶々が僕に告げた
「もう一度」
「もう一度」

ほどけた心の赤い糸をもう一度結び直した
そしたら僕が生まれた
そしたら蝶々はどこへ飛んで

n a m i d a

[instrumental]

記念日

あれからの生活は
これまでと相も変わらず

でもこの1年という
早くて濃い時間が2人をより強く強く強く

それでも相も変わらない日々

僕も加齢臭が増し
キミは大きくなった気がする
あの服はもう着ない方が良いんじゃ、なんて言えない

これまでと変わらない日々
でもまわりはいつも動いている
だからこの日をいつもより
だからこの日を少しだけだから
贅沢してさ 祝おうよ

あきれ笑い

寝違えたのか
首が痛い
見上げられないくらい

運動不足
過剰睡眠
原因を決めつける彼女は
呆れて 笑って
呆れて 笑ってる

何度目だろう
枕が高い
信じて身を託したのに

運動不足
過剰睡眠
原因を決めつける彼女は
呆れて 笑って
呆れて 笑ってる

ゆりかご

[instrumental]

こずえ

窓辺に寄りかかって
何を思うの
彼女の目の前に広がる海の静けさ

何も聴こえない
君はいつの間にオトナになったの

振り向かないで
どうかそのまま

葵の歌

初めての散歩道 気持ちいいね
木漏れ日が熱いくらい 今は春

ほら、風が吹いてくる 気持ちいいね
君に触れた風が 今、別の誰かを撫でてる

風に乗っかってやってくる思いを
いつか君に分かる日が来るだろう
それまで、できるだけそばにいさせて

何もないけど 空は広い
僕は君と同じ この街で育った

すれ違う人と街 面白いね
また明日晴れてたら歩いてみよう

これから何度もこの道を通って
あの場所までひとりで行くかもしれない
それまで、できるだけそばにいさせて

御茶ノ水

街は
11月の空に
朝目覚めたら
囲まれていた

この季節になると
思い出す
あの娘の後ろ姿も顔も
くっきり

色褪せないように
色褪せないように
色褪せないように
色褪せない